フィリピンスタディツアーに参加して    近藤日々希

 私は3月28日〜4月1日の5日間、子弟の集いでフィリピンスタディツアーに行かせてもらいました。そこで、私は日本で普段できないようなことを、たくさん経験しました。
 私は今まで、あたりまえのように毎日3食ご飯を食べて、学校に行って、部活をしてきましたが、フィリピンには、そんなあたりまえのことが満足にできない子どもたちが大勢いるのです。現地では、家を持たず、橋の下で生活している人たちや、路上で生活している子どもたち(ストリートチルドレン)を多く見ました。彼らはろくにご飯を食べることもできずに、生活していくのが精一杯という感じでした。しかし、私たちが路上に訪れると、子どもたちは甘えてきたり、自分から手を繋いできて、道案内をしてくれたりして、とても嬉しい気持ちになりました。こんな大変な生活の中でも、フィリピンの子どもたちは、笑って過ごしているのを見て「もし、自分が同じ環境にいたならば、とてもできないなあ」と思いました。
 もう一つ、私の心に強く残っている場所は「ダンプサイト」です。ダンプサイトは、人が住んでいる他には、山のようなゴミがあるだけでした。そこに住んでいる人たちは、ゴミ山から再利用できるものを探してそれを売ったり、そこから少し離れたところで、木を燃やして木炭にして、それを売ってお金を稼いだりして暮らしていました。おかげでそこは、目に染みるほどの煙であたりが覆われていました。こんな環境の中で暮らしている人たちに、私は驚きました。

 今回のフィリピンスタディツアーを通して、私たちが今までどれだけ裕福な生活をしてきたのか、そして、それをさせてきてくれたのは誰なのか、ということがわかりました。私には家族がいて、友達がいて、私を助けてくれる様々な人がいて、今まで元気に過ごして来ることができました。これからは今まで以上に、私がお世話になっている人や育ててくれている人たちに感謝しつつ、誰かのお役に立てる人になれるようにがんばっていこうと思います。
 今回の旅行を通しての数々の体験は、私を大きく成長させてくれました。機会があれば、またフィリピンを訪れたいと思います。

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