大きなエネルギーに      副教会長

  先日、あるお芝居を観に行った。
日本の俳優さんの中で、私にとって2TOPともいえる方お二人の「ふたり芝居」で、お互い念願かなってのふたり芝居ということで、こちらとしても「絶対観る」と息巻いていた。
 お芝居期間は一カ月。まず、チケットがとれないと観られないし、それも教会長が教会で御用できる日でないとダメだし…。神様にお願いしながらも、チケットはエントリー→抽選という形だったので、最初のうちはことごとく落選して、無理か…と思っていた。
 
そんな中ふと思った。今自分が観るべきものであれば観させてもらえるだろうし、そうでなければダメなんだから、ご祈念しながら抽選結果をゆっくり待とうと。

結果、「絶対無理だけど一口だけ」と思ってエントリーしていた千秋楽、しかも日曜日にだけ一枚当選した。人間の頭であれこれ計算して、この日は希望者が多そうだとか、この日はいけるんじゃない?とかの考えを遥かに超えたところで、神様はお繰り合わせ下さるのだと本当にありがたく思った。

肝心なお芝居は、本当に感動した。ふたり芝居はとても難しいらしく、うまくいけば融合に、でもうまくいかないとバラバラな印象になるらしい。
このお芝居でのふたりの俳優さんは、見るからにお芝居の質が違っているのに、しっかりと一つの世界を作り上げていた。根っこのところで目指すものが一緒だからなのだろうか。

日常の生活もそうなのかもしれない。方法は違っても、目指すものが同じであれば大きなエネルギーになりえるのかなと思った。そんな場面にたくさん立ち会えたらなと思った。


                              「和らぎ」バックナンバーへ