開教80年記念祭をお迎えして 教会長 近藤五郎
 
本部広前のご比礼、教主金光様の御取次をいただき、ここに当教会教祖120年生神金光大神大祭に合わせて、開教80年記念祭を迎えさせていただきました。まことにありがたく、もったいないことでございます。
 当教会は、初代教会長河野源吉先生が、大正9年6月、上野教会初代教会長近藤伊三郎先生の御手続きをいただかれ、この名張の地の生神金光大神御取次の道をお開きになり、そして、大正12年9月、公の認可を得て、開教となりました。
 当時、上野親教会の信徒安岡寅治郎という方が、行商でしばしば名張を訪れ、商売の傍ら自分がおかげをいただいたことを人々に話し、手引きをされていました。おいおい信心をはじめる人々ができ、「名張にも教会を」という願いが高まっていきました。そういう中、河野源吉先生その願いを受けられ、単身名張の地で布教をはじめられたのです。
見ず知らずの地、ご高齢の身での布教でもあり、言葉では言い表せないご苦労であったと拝察いたします。
 布教の基礎を固められた後、さらに、2代教会長近藤栄次郎先生、3代教会長八幡鶴松先生、4代教会長八幡幸雄先生の各歴代教会長先生方の容易でないご苦労をいただき、この名張の地で人が助かってまいりました。こうして今日の名張教会、今日のこの日をお迎えできたのだと思います。先代先生の跡を受
けさせていただいた私、また副教会長近藤正明・佐枝子夫妻が、ご無礼不行き届きの中にも、かつがつも御用にお使いいただいていることを思いますと、ただただありがたく、御礼を申し上げる言葉もございません。
 今日のご大祭が、当教会の、また、信奉者一同の新たな出発点となり、また、ここからの信心のけいこを進め、御神願成就のお役にたたせていただく起点とならせていただきたいと念願する次第です。

 

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